イガグリ頭同士が汗まみれ砂まみれで激突している、 準備 運動から四股と壁に張付けた鉄砲板に向かって部員一斉の 突き、 木造で有るが頑丈な造りの道場がきしみだす。 土俵 の俵を跨いでウサギとび数周回、 これは膝が悲鳴を上げ る。 ぶつかり稽古で突進してきた相手の頭を胸で受けたら イガグリが突き刺さりプツプツと血がにじむ、 だがこんな のはまだいいのだ。次々と相手が入れ替わり、 勝つまで土 俵に残る負け残りは最も苦痛だ、 相手が二人目三人目と体 力の消耗激しくなるので勝つわけがない、 フラフラになっ た頃合を見て次の相手が負けてくれるのである。 この相撲 部同期の仲間6名卒業後半世紀を過ぎた今でも年に3・4回 温泉での懇親会と毎月の昼食会を続けているのである。 幸い にして皆100km圏内に居住していることもあるが なんと言 っても強き絆なのである。 −by文責【K.H】− |